ソーシャルレンディングとは、「ネット上でお金を借りたい個人や企業」と「ネット上でお金を貸したい個人や企業」を結びつける融資での資産運用のことです。投資する場合はソーシャルレンディングを行っている仲介会社を通じて出資し、返済の利息により利益を得ることになります。海外では様々なソーシャルレンディングが行われていますが、日本ではまだ知名度が低いのが現状です。ただその安定度から資産運用を始める投資家も増えてきています。そこでソーシャルレンディングとは何か、これから始めたいと考えている方のために、詳しい情報をご紹介します。

ソーシャルレンディングとは

ソーシャルレンディングは、投資型クラウドファンディングの一つです。クラウドファンディングは、企業の商品や個人の夢を叶えるために出資を募るもので、物だけに限らず支援などもあり社会的にも認知度が高まっています。そういった中で、資産運用を目的とするクラウドファンディングが現れました。これは一般の金融機関に融資を依頼することが難しい企業や、追加での融資が難しい企業に対しソーシャルレンディング会社が融資を行うものです。もちろんソーシャルレンディング会社の厳しい審査がありますので、誰でも融資を受けられるというわけではありません。

ソーシャルレンディングに出資する投資家のメリット

ソーシャルレンディングに投資する大きなメリットは、年間期待利回りが平均5%と高く、元本割れがないことが挙げられます。投資家はソーシャルレンディングに投資することで、毎月金利が得られるため、中長期の投資におすすめの投資方法として注目を集めています。また比較的少額から投資が可能です。貸し倒れのリスクはあるものの、他の投資と違っていつも観察する必要がないこともメリットといえます。

ソーシャルレンディングに投資する投資家のデメリット

安定した収入が得られるソーシャルレンディングですが、株式投資のように大きく売り買いをしたり、不動産のように高値で販売するといった投資で大きな利益を得ることはできません。また企業に融資を行うため、貸し付けた相手が返済不能に陥って元本割れしてしまう可能性もあります。さらにソーシャルレンディング会社自体の業績が悪化することもありますので、投資するソーシャルレンディング会社選びも慎重に行う必要があります。

ソーシャルレンディングで投資を行う際に会社選びで注意したいこと

ソーシャルレンディングは安定した収入を得られる新しい投資方法として注目されています。日本ではまだ注目され始めている最中で会社も少ないため、以下のことに注意して運用を始める必要があります。

ソーシャルレンディング会社選びは慎重に行う

日本では2008年からソーシャルレンディングのサービスが開始されており、サービスを行う会社も増えてきています。安定しているとはいえ、リスクもありますので、サービス会社はきちんと選ぶ必要があります。大きな利益を得るためにはいくつかの会社に投資する必要も出てきますので、会社選びは慎重に行いましょう。貸付の実績だけでなくきちんと返済が完了している案件があるかどうか、また説明会に足を運び、どういった運営がされているのか確認することもおすすめです。

貸し倒れリスクの対策を確認する

ソーシャルレンディングでは貸し倒れについてのリスク対策を行っています。もちろんどんなに実績のある会社でも、貸し付けた先が返済不能に陥る可能性は十分に考えられます。そういった場合に、会社としてどういったリスク対策をしているかを確認するようにしましょう。その上でどれぐらいの投資をするかを考える必要があります。